甘いあまい☆マーマレード
「惺さん、後どのくらい練習ありますか?」
「俺が練習メニューを管理しているんじゃないからなぁ」
「そうですか、一緒に帰りたいな……って思ったので」
終了予定が未定だから、待っていてとは言えないのが心苦しい。
「夏木、今日はもう練習終わりだ。彼女との時間大切にしなさい」
「えっ!? いいんですか?」
「根詰めたって仕方ないだろ」
そういうものかな
ま、今日のメニューは確かに一通りこなしたけどな。
「って事らしいから、あと少しだけ待ってて」
「はい。でもその前にコレ見てもらいたくて♪」
「何?」
柚朱は、カバンの中から茶色い包みを出してきた。
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