甘いあまい☆マーマレード
「俺さ、柚朱がウチに来てくれたらいいのになぁってずっと思っててさ」
「えっ」
「でも、もう決めてあるんだな」
ポツリと一言だけ放ち、遠くを見つめる惺さん。
やっぱり一緒にいたい!!
私、決めた。
「あの……、私もK大学受けます」
「志望校変えちゃうの?」
私は、首を左右にゆっくり振る。
「大学に行くなら、惺さんと同じところがいいなってずっと想っていたんです」
「マジで!?」
コクリと小さく頷く。
「けど、私勉強苦手で……担任の先生にももう少しランク下げないと厳しいぞって言われていて……」
「勉強なら教えてあげる☆ って言いたいんだけど、俺もそんなには良くないんだよね。……そうだ、今度サークルに来る時勉強道具持ってきなよ? 俺意外みんな頭良いし♪」
本当だ。一美のいうとうりだね
「皆さんが付いているなら百人力ですね」
「だろ?」
もっと早く相談すれば良かったね。
まるで、門出を祝うかのようなタイミングでワッフルとサンデーが運ばれてきた。
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