甘いあまい☆マーマレード
日を改め、彼女を探しに校舎を歩き回る。
女の子の溜まりそうな所を毎日足を運ぶ度に、黄色い声が飛んでくる。
苦手だな。
流石に教室までは探せない。
2月も終わりに近づいてきたある日
- 昼休み終わる頃
俺の10メートル前を歩く二つの影。
あれ?
あの小っこい茶髪の娘って……?
迷わず声をかけてみる。
「ねぇ、キミ」
振り返ったのは、小っこい娘ではなく、隣にいたスラッとしてモデルのような娘。
あっどうしよう。
俺は振り返ってくれた彼女に詫びる様に言い直した。
「ユズだって~」
ユズちゃんかぁ。
可愛い名だな。
隣にいた娘に促され、戸惑う様にこっちに向く。
やっぱり♪
やっと見付けられ、思わず顔の筋肉が緩む。
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