甘いあまい☆マーマレード
惺
昼休み終わりのチャイムが鳴っているのに、俺の身体は、中庭から動けない。
まるで、足を石で固められたかのように。
取り敢えずお礼を言う事は出来たけど……。
彼女は、再び俺の前から足早に消えた。
俺……嫌われちゃった……のかなぁ?
この間は、好きって言われていなくなり、
今日忘れてくださいと言って……。
益々女という生き物が解らなくなった。
午後の授業、サボるわけにもいかないしな。
仕方なく遅刻して教室に入った。