甘いあまい☆マーマレード

 乗り物を降りた後も触れていた腕が熱い。


 「大丈夫?」

 「えっ!?」

 「元気ないみたいだし……少し休む?」


 元気はあるんですけど


 「大丈夫ですよ(笑)」


 ドキドキを悟られない様に努めて明るく振る舞う。


 「けど、顔……赤いよ?」


 どんだけ真っ赤な顔しているんだろう? 考えていたら余計に恥ずかしさが急上昇。


 「……」


 それは、先輩と触れられて、嬉しいのと恥ずかしいのが交ざりあって……


 「時間はタップリあるんだし無理はダメだよ」

 「……はい」


 本当の理由を言えない私は、返事をするので精一杯。


< 75 / 212 >

この作品をシェア

pagetop