甘いあまい☆マーマレード

 ― 次の日


 教室へつくなり私の席の前で頬杖ついて、不気味な笑顔を放つのは一美。

 
 「何? 気持ち悪いよ」

 「昨日は何処までいったのかなぁ?」
 
 「何処って?」

 何言ってのよ? 先輩と引き合わさせるために、遊園地まで連れて行ったくせに


 「せ・ん・ぱ・い・と♪LOVEになった?」


 ドキドキ感はあったけど、それって……?


 「どうなんだろう(苦笑)」

 「あ、柚朱ボカしたぁ♪さては、キスまで――」

 「何もないよ。……ずっと手を繋いでただけ」


 多分、一美が言っていることは大人のようなラブって事よね?

 彼女の言葉を遮る必要もなかったんだけど、止めなきゃいつまでも続くと思ったから、

 止めちゃった。


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