甘いあまい☆マーマレード
1時限目が終わり、実験室に向かいながら一美は言う。
「でもさ、良かったじゃない」
「何が?」
「先輩。ちゃんと柚朱の事考えてくれるって言ってたんでしょ?」
「……うん」
確かに、ちゃんと考えるからとは言っていた。
「元気だして♪」
嫌いって言われたわけじゃないものね
「そう……だよね(笑) ところで、次の実験って何やるんだっけ?」
「試験前だから実験はないよ?……たしか」
「じゃ、教室でいいような……?」
頭の中がハテナマークに占領されています。
「まぁまぁ、先生はあの教室が好きなんだから、仕方ないよ」
言われてみたら、そんな記憶もチラチラと頭の中を泳ぎだした。
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