竜の国Ⅱ
2
お日様の匂~い♪ぬくぬく~♪
天然と結論づけたあたしは
広い胸にもたれてごろごろ。
癒されるわぁ~。
「ユウミってさ
無防備だってよく言われねぇ?」
小さく溜息をつくフィゼルを見上げると
ちょっと困ったように苦笑している。
今度はあたしがてへっと笑う番だった。
「うん。いっつも怒られてる。」
そうでした。
笑顔は5歳でも体は年頃の男の子。
確かレグザールより一つ上だったはず。
体は若くても感覚は31歳のままだから
つい小さい子に接するみたいに
しちゃうのよねぇ。
あたしの実年齢を知らない
レグザールやヴィーに口をすっぱくして
怒られてもなかなかなおらなくって。
ごめんね~と身体を離そうとすると
いつのまにか腰にまわされていた手に
力がこもる。
「フィゼル?」