竜の国Ⅱ
亀並みだけど




戦争を経験した人たちから

次の世代また次の世代へと

語り継がれていく。


憎しみや悲しみまでも。



「でも着実に前進はしてたよ。

亀並みのスピードかもしれないけど。」



不自然なくらいにこちらを

見ようとしなかった赤い瞳が

あたしを見た。




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