竜の国Ⅱ
意外な一面
1
「・・なんの用だ?」
頭の上から響く低い抑揚のない声。
こんな感情に乏しい声
フィゼルも出すんだ・・。
「あ・・も、申し訳ありません!!」
見えないけど相手がものすごく
慌てふためいているのが
手に取るようにわかった。
「ここはサービスの行き届いた
高級ホテルだと思っていたんだがな。
・・支配人を呼んでもらおうか。」
「ゼフィル様のお部屋とは
存じ上げず!お許しを!!」