藤色アイルランド
リオデジャネイロではリオのカーニバルが行われていた。
「こんな大人数から見つけんのか?かなりムズいと思うぜ?」
「見つけるついでに・・・そうだ!これ持っといてくれ!」
オレはヴァーケにエモノやギターを預けカーニバルに入った。オレはサンバが好きなのだ。T-PISTONZのラテンパンクも好きなんだがサンバも好きなのだ。
フィーバー中犬の獣人が声を掛けてきた。彼こそオレが探してた男だった。
「おたくイイ腰の振りだねぇ。イカしてんぜ!」
「グラシアス♪オレはビマタータ。君は?」
「オイラパッシェンド♪あっこにいる馬獣人はアンタのツレかい?」
「あぁ。ヴァーケっていうんだ。」
「アレって・・・ドラムだよね?ってことはさ、おたくらストリートミュージシャン?」
へぇ・・・カンと目がいいのな。
「そうだけど、一緒にやろうってかい?」
「そうそう、オイラさ、キーボードやってんだけど一緒にやってくれんのいなくてさ。良かったらどう?」
「オレの方こそ頼むよ。キーボード探してたし。」
「ハハッ♪それじゃよろしくねん♪ビーマたん。そうそう、リーダーはビマたんね。」
ビマたん!?もしかしてパッシェンド思ったよりお調子者フラグ立ってる!?しかもリーダーに決定だしオレ。てゆーか彼強くはあるけど音楽をたしなむあたり、オレらと似てるな。
「でよ、次はどこ行くんだ?」
「あぁヴァーケ、次はオハイオ州だ。そこのニワトリ獣人をスカウトする。」
「そいつぁどんな野郎だ?」
「メカニックとしては優秀な棒術の達人だ。それと、彼ならオレの求めるベースだろうしな。」
「改めて問いたいんだがお前はバンドする仲間を探して旅してんのか?それとも強いヤツを見つけて仲間にするために旅してんのか?」
「へ?どっちも求めて旅してんだけど。」







「・・・フゥ・・・。お前って幸せ者だよな・・・。」
ヴァーケの一言がムダに胸を打つけど取りあえずオハイオ州までの路銀稼ぐとするかな。
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