藤色アイルランド
「じゃ任せるけどヤバくなったら逃げるんだよぉ。」
ブレーメンの軽音バンドカルテットに任せて私とちゆりは2階のチルチルの部屋へ急いだ。





2階に上がるとチルチル父のマルカントニオ四葉連合騎士軍最高顧問や大魔女のマニさん(チルチル母)、ハーネルさん達も、いやこの邸宅にいた人みんなが眠りについていた。
バン!勢いよく扉を開けた先にはチルチルとあの三流魔女がいた。ってかあの三流魔女、寝てるし。おおかた、予想以上に呪がスゴくて気付かぬ間にかかってしまった。と見るのが正しいのかな?てかそうとしか考えらんないし。つかやっぱり三流だし。ま、今はそんなのどーでもいいか、とにかく急いで呪をキャンセルしないと。
「キャンセルまでの限界時間は・・・あと2、3分か・・・。無駄に高度な呪だけど私にかかれば余裕でキャンセル出来るね♪」







ふっふーん☆彡30秒で高度な呪をパーフェクトにキャンセルしちゃった~♪私って超天才?ま、本気出したらこんなのどうってことないしね♪(そりゃ天賦の才にスゴく修行して銀河系1の大魔女と呼ばれるようなってそれに甘んじることなく腕上げてんだから)
「ちゆりん、呪は完全にキャンセル出来たよ~ん♪」
「ウソッ!?ハヤッ!!でも良かった。ちるみはもう大丈夫なんだよね。」
その場にへたりこんで泣くちゆりん。意外と脆い一面もあるんだと思ったんだけどそうでもない気がする。私だって大切な誰かがチルチルみたいになったらちゆりんみたいにへたりこんで泣くかもだからさ。そう、ちゆりんっていつもクイーンな風格でへたりこんで泣くとかありえないイメージがあるからね。(ついでに作者は帝王の風格があるって言われたらしいけど)
んー呪はキャンセルに成功したけどまだチルチル寝てるや。
どれ、ちょっと起こしてみるかな・・・♪
「おっ目覚めダァーンス♪あっそれ起っきて♪起っきて♪」
こんな歌とダンスで起きるか微妙だけどヒマだししとこう。
「・・・ん・・・うるさ・・・あ、オハヨーサンドリヨンちゃんにちゆり。」
「オハヨーって今3時だよ。いつもならティータイムの時間だってのに・・・。」
チルチルが起きるやちゆりんはそう言って顔を背けた。チルチルには泣き顔見られたないんだなぁ。きっと。
< 51 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop