藤色アイルランド
「ゲームセット?馬鹿を言う。まだロスタイムの途中なのだよ。時にエンニオ・バタフライ。何故私がバタフライと政略結婚をせんとしたか聞きたいかね?それはバタフライが持つ技術、そしてバタフライで生産する機体の設計資料を手にするためさ。」
つまり私ってとんでもない犯罪のための材料だったの!?
「しかしだ、マレーンが幽閉されたと聞いてバタフライに我が社の偵察兵を紛れ込ませて正解だったよ。ブラックボックス内のオートマトンの資料も無人爆撃ガンマンの資料は簡単には手に入らんかった。技術力は手に入らんかったものの製造禁止兵器の設計資料が揃っただけで十分だった。我が社は工場なら幾つもある。大量生産は簡単だ。これよりブリタニア本土は我が社の工場により生産された無数のオートマトン、無人爆撃機により襲撃を受け壊滅する。」
なんか壮大なテロリズムが聞こえてくるんだけど・・・(泣)
「ブリタニアが壊滅?フッ何を寝言を言っているのだねムッシュジブリール。ブリタニアはそう簡単に落ちぬよ。まぁ陛下にこのような命を下させ、あまつさえ十二宮を半数近くこんな所に送らせたのは褒めてあげよう。しかしだ、それだけではブリタニアが落ちるなど超常現象を超越するより有り得ぬよ。」
シャルル卿は不敵に笑いそう言った。
そして今ブリタニアでは壮大なテロとの戦いの幕が上がらんとしていたらしい。
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