藤色アイルランド
~場所はブリタニアへ変更~
―ブリタニア北部―
ビスッビスッビスッ
「クハハハハっ!!脆い、脆すぎるわぁっ!!!」
迫りくるオートマトンが瞬く間に鉄くずに変えていく。
「ガラクタなんぞが何する者か!この程度でブリタニアを落すは無理の一言!本気で落したくば死せども落さんとする強き意志ある者でもよこさぬかぁぁっ!!!」
ブリタニアが太陽系に誇る猛将、十二宮が一角たる天穿つ人馬宮の異名持つサジタリウス・アドルフ・リッター侯爵はそう言い、猛々しく笑い右手のボウガンから閃光の矢を撃ち出し次々と攻め来るオートマトンの大群を薙ぎ倒し鉄くずにしていく。その数は数千にも登る。
やるねぇ、オレらも負けてらんねぇなぁっ!そうだろグレーテル!?
「アピャッ!エンゼルご降臨!お兄様がエンゼルにキャラチェンしてヘンゼル改めエンゼルになっちゃった!!!」
ケッケッケッ。ガラクタ共、このオレが死の風を見せてやる!あぁそうだ。選手交代だヘンゼル、テメーは甘いからなぁ、オレが代りにやってやんよお。そうとも、破壊して、蹂躙して、殲滅してやる!
『ピーッピーッ―カタカタカタカタカタ・・・前方ノ物質ヲ殺戮セヨ』
「上等だぁ!ガラクタごときにオレ様を殺せるかよ!つーか殺れるなら殺りやがれ!直死の神風(デスゲイル)!」
ハハハッ殺るんじゃなかったのかぁ?エェ!ガラクタのオートマトンさん達よぉ!

―ブリタニア西部―
「なんだなんだぁ。オートマトンってなぁ製造禁止っつーからどんなのか期待してたがオレらガーランドの敵じゃあねぇなぁ。」
キルモードで投入されてるとは思えねぇくらい弱いじゃねぇか。これじゃガーランド銃士隊全員投入しなくても良かったんじゃねぇかなぁ。

―ブリタニア南部―
「シャッハァ」
何千何万のオートマトンが攻めようがブリタニアはやらせん!陛下が御勅命によりバイラル・ジャルジェ、ブリタニアをこんなガラクタに汚させるものか!

―ブリタニア東部―
ゴスッ ドグシッ
まったく、一体何体壊せば全滅ですの?
お父様も人使い荒すぎますわ。私まで戦いに出すなんて。名古屋からすぐ来いとか参りましたわね。
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