†姫と小悪魔スイッチ†
「ごっ//ごめんやっ」
バッと奏斗クンは上のパーカーを私に着せた。
「これで、一応よし、やな」
「う、うん//ありがと…//」
さっきまでの涙はどこかへ飛んでいった。
あなたの…奏斗クンの優しさが吹き飛ばしてくれたんだ。
「…ね、ねぇ…奏斗クン…」
「奏斗クンとちゃう、俺は奏斗や」
ムスッ、と奏斗クン…違った。奏斗が言った。
「か、奏斗…」
「何や?」
ニコッ、と優しく笑う奏斗。
「何で私が…その…さっきの所でああなってたの…分かったの?」