戦国遊戯
「私はさくらと申します。若様にお使えしております」
さくらの後をついて廊下を歩いていく2人。
…歩いているはずなのに、なぜだか変な感覚が玲子を襲った。何がおかしいのだろうかと考えてみたときに、ふと、あることに気づいた。
・・・私の足音しか聞こえないからだ。
なるほど、と思い、ある1つの推測が玲子の頭をよぎった。さくらに思い切って聞いてみる。
「・・・もしかして、さくらさんってくのいちだったりしますか?」
「えぇ?どうしてですか?」
おかしそうに笑うさくら。違ったか、と思いつつ、玲子も苦笑しながら答えた。
「あ、や。やっぱ違いますよねー。いやぁ、さくらさん、全然、足音がしないから」
そう言った瞬間、ふっとさくらの動きが止まり、すっと、振り返ってきた。
「・・・お名前、そういえば伺っておりませんでした」
にっこりと、表情は笑っている。
が、目は笑っていない。
もしかして、地雷踏んだ?
「えと・・・青柳玲子です」
答えると、さらにさくらが聞いてきた。今度はまったく笑った様子はない。
「そうですか。・・・玲子様は、若様の敵ですか?」
「・・・玲子でかまいません」
こ、怖い・・・
「私は、幸村さんに助けていただきました。敵ではありません」
「信じて、よいのですよね」
首を縦にぶんぶんとふった。
ずっと緊張しっぱなし。も、勘弁して・・・
さくらの後をついて廊下を歩いていく2人。
…歩いているはずなのに、なぜだか変な感覚が玲子を襲った。何がおかしいのだろうかと考えてみたときに、ふと、あることに気づいた。
・・・私の足音しか聞こえないからだ。
なるほど、と思い、ある1つの推測が玲子の頭をよぎった。さくらに思い切って聞いてみる。
「・・・もしかして、さくらさんってくのいちだったりしますか?」
「えぇ?どうしてですか?」
おかしそうに笑うさくら。違ったか、と思いつつ、玲子も苦笑しながら答えた。
「あ、や。やっぱ違いますよねー。いやぁ、さくらさん、全然、足音がしないから」
そう言った瞬間、ふっとさくらの動きが止まり、すっと、振り返ってきた。
「・・・お名前、そういえば伺っておりませんでした」
にっこりと、表情は笑っている。
が、目は笑っていない。
もしかして、地雷踏んだ?
「えと・・・青柳玲子です」
答えると、さらにさくらが聞いてきた。今度はまったく笑った様子はない。
「そうですか。・・・玲子様は、若様の敵ですか?」
「・・・玲子でかまいません」
こ、怖い・・・
「私は、幸村さんに助けていただきました。敵ではありません」
「信じて、よいのですよね」
首を縦にぶんぶんとふった。
ずっと緊張しっぱなし。も、勘弁して・・・