戦国遊戯
玲子は自分の寝ている部屋から、布団を持ってきて、幸村の布団の隣に敷いた。幸村が布団に入ったのを確認すると、ふっと火を消した。

「ゆっきー」

ごろんと幸村の方を見る。

「どうした」

幸村も、玲子のほうを見た。

「あのね、ちゃんと言ってなかったと思うから」

少しもじもじとしながら、玲子は恥ずかしそうに言った。


「私、ゆっきーが好き」

言った後、玲子は恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆った。


あぁ…だめ、なにこれ。
めっちゃ恥ずかしい。


「玲子」

「ひゃっ!」

耳元で、幸村が呼ぶ声がして、思わず驚いて声を上げる玲子。顔を覆っていた両手が離れると、目の前には幸村の顔があった。

「ゆ、ゆっきー??」

驚いて慌てふためく玲子。体を起こそうとすると、幸村が玲子の手にするりと自分の手を重ねてきた。

見つめあう2人。

玲子の鼓動はどんどんと早くなっていった。


き、緊張でどうにかなりそう…


頭がボーっとする。
くらくらする。

そう思っていると、幸村の口がふっと動いた。
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