戦国遊戯
テキとミカタ
家に戻ったのはお昼を過ぎた頃だった。玲子の姿はなかった。
「さくら、玲子は?」
「辺りの散策、と申されておりました」
「そうか…戻り次第、教えてくれないか」
「御意」
部屋に戻り、部屋着に着替えた。玲子が、この話を聞いたらどう思うだろうか。そんなことを考えながら、中庭で槍の鍛練に励んだ。
日も傾き、あたりも紅く、夕焼けに染まった。
…遅い。
そのあたりを散策。らしいが。一体どこまで散策に出ているというんだ。これじや散策と言うよりは遠出じゃないか。
「さくら!」
名前を呼ぶと、前にすっと現れた。
「玲子は帰ってきたか?」
聞いてみたが、さくらは首を横に降った。
「帰りが遅い。本当に、どこに行くと、言ってはいなかったか?」
「はい」
うーん、と、唸る。
玲子が知っている場所は限られている。
信玄の家。
そこから一番近い町。
さくらと佐助に、手分けして、玲子がいないかどうか、探索に行くよう命じた。
「さくら、玲子は?」
「辺りの散策、と申されておりました」
「そうか…戻り次第、教えてくれないか」
「御意」
部屋に戻り、部屋着に着替えた。玲子が、この話を聞いたらどう思うだろうか。そんなことを考えながら、中庭で槍の鍛練に励んだ。
日も傾き、あたりも紅く、夕焼けに染まった。
…遅い。
そのあたりを散策。らしいが。一体どこまで散策に出ているというんだ。これじや散策と言うよりは遠出じゃないか。
「さくら!」
名前を呼ぶと、前にすっと現れた。
「玲子は帰ってきたか?」
聞いてみたが、さくらは首を横に降った。
「帰りが遅い。本当に、どこに行くと、言ってはいなかったか?」
「はい」
うーん、と、唸る。
玲子が知っている場所は限られている。
信玄の家。
そこから一番近い町。
さくらと佐助に、手分けして、玲子がいないかどうか、探索に行くよう命じた。