戦国遊戯
「はぁ!?何いってんすか!」

佐助が信じられない、と、いった風に目を見開いた。

「玲子のことは、他言無用だ。いいな」

「な、何言って・・・」
「いいな!?」

有無を言わさず、佐助を黙らせた。

「・・・・・・どうなっても知らないですよ!?」

そう言って、佐助はその場から姿を消した。


俺や、お館様のことを心配してくれていたんだろうに・・・すまない。


玲子が戻っていった部屋の方を見た。
たとえ、本当に、別の世界から来たのだとしても。

それでもいいんだ。



・・・どうしても、1つだけ、確かめないといけないことがある。


すぅっと深呼吸をひとつして、玲子が戻っていった部屋へと向かった。
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