戦国遊戯
玲子はごくりと唾を飲み込んだ。


ほんとにこれ、関係あるのかな。


好奇心が玲子を支配する。さっきまで感じていた、わずかな恐怖心がいつの間にか好奇心にかき消されていた。
玲子は椅子に座ると、パソコンの電源を入れた。もしかしたら、さっきの画面は、気のせいかも知れない。バグか何かで出てきただけかもしれない。次はいつもと変わらない画面かもしれない。そう思いつつ、もしかしたら…と、思うと、確かめずにはいられなかった。

最初と同じようにログイン画面に行き、IDとPWを入力した。


【歴史は、好きですか?】


また、同じ画面。


玲子は迷ったが、これを入力したからといって、何かをどうこうできるとは思えず、質問に答えて先に進めてみることにした。

玲子は"はい"をクリックする。

そこから先、よくわからない質問が続いていった。


【自分は人のために犠牲になれますか?】

"いいえ"

【何があっても、人を恨まずに生きていけますか?】

"いいえ"

【自分が好きですか?】

"はい"

【世界征服ができるとすれば、してみたいですか?】

"いいえ"


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