誰かが言った、狂ってるって。
クラスメートもまた私の変化を遠巻きに観察していた。
女子は噂話に花を咲かせていた。
年上の彼氏が出来ただの、援助交際という名の売春をしているだの、先生と歩いているのを目撃しただの。
女というものは幼い時から人の陰口が大好物のようだ。
そして、クラスでも特徴のない、どちらかといえば暗い、私のような人間が彼女らを追い越すような変化をすることは、彼女らにとって批判の対象にもってこいだったのだろう。
いずれにせよ、はなから友達のいない私にとってはそれは不快ではなく、むしろ快感だったのだが。
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

自分に言ってあげたいこと
凛夏/著

総文字数/116

実用・エッセイ(その他)2ページ

表紙を見る
再会
凛夏/著

総文字数/3,638

恋愛(その他)38ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop