初恋+.゜
教室はガランと静まり返っていた。
おっしゃーーー!!!
チャンスだ。
私は荷物を急いで片付けて
自分の席に着き、本を読み始めた。
やっぱ読書は静かじゃないと♪♪
「花形さーーーん!!!!!!」
――ビクゥッ!!
…と肩が動き、アタシは本を床に落としてしまった。
それと同時に込み上げてくる怒り…。
「ねぇ聞いて!!俺スゲェんだよ!!?」
アタシの読書の時間を台無しにしたソイツは
目をキラキラさせてアタシの反応をうかがっている。