∞君とラムネと∞
あたしがこの街に2年ぶりに降り立ったのは3時間前
まだ太陽は真上で昼寝をゆるりと楽しんでいて



今日は、あまりにも空が碧かったから
干しかけの洗濯物をカゴにほったらかして
財布だけを握り締めて電車に乗ったのだ。

首がくったりしたTシャツにパイルがふわふわを失ったスエットに
すたんすたんと口喧しいサンダル。

すべて空が碧かったから。
ラムネを飲みたいと思ったから。
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