あのこあいつあのひとに愛してるとあたし
いつまでたっても笑いやまないゆうきに、あたしは言った。
さすがに恥ずかしかった。

「ちょっと?!いつまで笑ってんのん!」

ゆうきは笑うのをやめて、あたしの方をみた。

それから、今まで見せた事ないような
失笑でもない
苦笑いでもない
爆笑でもない
微笑みをあたしに見せた。


その微笑みにドキッとしてしまったのは不意打ちやったから。
見た事ない笑顔やったし、ドキドキしてもうただけ。
見た事ない笑顔だったから、ドキドキしとるだけ!


恋、ではない。


< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop