テディベアはしゃべらない
彼がどこへ行こうと言ったのか。二度目だからわかります。

彼がどうして行こうと言ったのか。彼の目を見たらわかりました。

あの時あの子から聞けなかった答えが、たぶんきっと、彼の連れていこうとしている先――あのテディベアの部屋で、得られるんです。

気付けば私は、引っ張られるのではなく、自分で走っていました。



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