ペットボトルの世界感
雨
あめのおとがする。
朝一番に、髪の毛がはねている。
それさえも。
今日は、ちょっとだるい。
それさえも。
傘を忘れた。
それさえも。
あなたとであった。
そんな偶然までも。
あの日、もしも。
朝一に髪がはねていなかったら。
たぶん、遅刻はしなかった。
ちょっとだるくなかったら。
たぶん、早退しなかった。
傘を忘れていなければ。
こんな運命なんて、なかったのだろう。
こんなに、くるしい、恋。