ペットボトルの世界感

夕焼



空が優しい熱を帯びて、私の身体を包みます。

夕焼けは、きっと。

空に染み込んだ太陽の恋心。

わたしに残る、彼の記憶のように。

ふかくふかく。

あかくあかく。

あかねいろの、こいごころ。

名残惜しく去っていって、お月さまといれかわり。

そして、またやってくる。

茜色の波。

夕焼けの恋。


< 9 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop