コイゴコロ
入 学 式
~4月7日~
俺はこの日を待ちわびていた
今日は入学式
いよいよ俺も中学1年生だ。
立ちはだかる大きな正門
友達の遥希と声を揃え
「よしっ!!」と構えて
グンと胸を張り正門を通り抜けた
正門を通り抜けると
俺達と同じ新入生達が
クラスを見るために群がっていた。
生憎そのせいで俺達は
なかなかクラス表を見れなかった
すると遥希が
「なぁ、あの子可愛くない?」
俺はすかさず遥希が指差す方向を見た。
見ると髪はロングで
顔は整っていて背は高めで
脚はスラッと長く
如何にも俺のタイプの子だった。
しかし何故だか俺は
「そうか?別に普通じゃね?」
こんな言葉を言っていた。
「お前、目悪くなった?」
と、遥希は不思議そうに俺に問いかけた。
「そんなことねぇし」
俺はそう言った。