コイゴコロ
ボーっとしていると
「おーい。祐希くーん。」
遥希が不思議そうに俺を見ていた。
「あっごめん」
黒板の座席表を見ると
俺は遥希と1つ席を通して左隣だった。
そして右隣は彼女だった…
こんな偶然があっていいのか…?
(名前くらい聞いといた方がいいよな…?)
「なぁ…」
彼女はハッとした様子で俺を見た。
「はい…?」
「名前何て言うの?」
「浜崎 美樹です。」
「浜崎さんね。
俺、新田 祐希。よろしく」
「よろしくっ」
彼女は俺に天使の様な
笑顔を見せてくれた…
その時、遥希は俺の事を
羨ましそうに見ていた。