南京錠
少し気分が落ちる。



「お前明らか嫌そうな顔してんぞ。」



蓮が笑いながら、私の髪の毛をクシャクシャにする。



学校はあんまり好きじゃないな…



「嫌でも、期末テスト受けねぇと、卒業出来ないぞ?」



また私の頭をポンポンと叩いた。



ぅ…その通りだ。




「明日から学校行けるからぁぁ!!」



目の前では誠が嬉しそうに電話をしていた。





周りを見るともぅまぁくんは居ない。



「あれ?まぁくんは?」



「もう行ったよ。会議かなんか入ってるんだとさ。」


「そうなんだ…」



私は少し寂しくてしょうがなかったけど、またすぐ会えると、言い聞かせた。




明日から久々の学校かぁ〜…



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