南京錠
ガチャッ!!




「…那奈…?」




「んっ…」



「全くお前は…布団にも入らずに…」




「れ…ん?」




寝惚ける私を抱える蓮の髪の毛が顔に当たってくすぐったい。




「泣いてるのか…?」




「ん…っ」




私は蓮の香りに包まれてまた深い眠りに堕ちた。











私は大切な人が居る事、気ずいていなかったね―





こんな近くに暖かい温もりがあったのに――



< 16 / 31 >

この作品をシェア

pagetop