南京錠
「きゃぁぁぁぁ!!」
朝から教室の人だかりから叫び声が聞こえた。私と誠と蓮は、いつもと違う異様な光景にボーゼンとしている。
一瞬の沈黙の後、誠が、興味本位で、人だかりに向かう。
「何だろぉ〜♪」
周囲はザワメキ始めた。
救急車呼べよ…
先生…―
慌てる声も聞こえた。
「なんだろ?」
「さぁ〜…」
蓮はあまり興味無さそうだ。蓮はいつもそう。人にはあんまり興味が無いと言った感じ。
「きゃぁぁぁ!!」
その時また叫び声が聞こえる。
誠がどうやら、教室の中に入ったらしい。
私と蓮は誠の後に続いた。
……
「那奈来るな!」
いきなり蓮が私の顔を覆い被さるように抱き締めた。
「ぇっ…くっるしぃ…」
私は蓮の腕から顔を出した。
「いやっ……」
私は声を失ってしまった―――
朝から教室の人だかりから叫び声が聞こえた。私と誠と蓮は、いつもと違う異様な光景にボーゼンとしている。
一瞬の沈黙の後、誠が、興味本位で、人だかりに向かう。
「何だろぉ〜♪」
周囲はザワメキ始めた。
救急車呼べよ…
先生…―
慌てる声も聞こえた。
「なんだろ?」
「さぁ〜…」
蓮はあまり興味無さそうだ。蓮はいつもそう。人にはあんまり興味が無いと言った感じ。
「きゃぁぁぁ!!」
その時また叫び声が聞こえる。
誠がどうやら、教室の中に入ったらしい。
私と蓮は誠の後に続いた。
……
「那奈来るな!」
いきなり蓮が私の顔を覆い被さるように抱き締めた。
「ぇっ…くっるしぃ…」
私は蓮の腕から顔を出した。
「いやっ……」
私は声を失ってしまった―――