片想いはイヤ!
突然の質問に戸惑ったけど、
本当のことを言った。
言いたかった。
ここまで言っちゃったら
気付くかな?
気付くよね?
半分は不安、
半分は好奇心だった。
かずちゃんに
ちょっとでいいから
気付いてもらいたいから。
ただそれだけ。
だから顔が見れなくて、
地面ばかり見ていた。
「そっか。
琴も好きな奴いるんだ。」
返ってきた言葉は
冷たい一言だけ。
顔も見れなかった。
見たいけど明るい道のせいで
あたしの真っ赤な顔が
丸見えだから。
それにしてもかずちゃんに
もっと何か言われると思った。
「・・・・・・。」