片想いはイヤ!



でも何にも返事は無かった。


無言だった。


でもそんなこと
気にしていられない。



「かずちゃんのバカ!!」


「琴に彼氏が出来たとしても
絶対に変な奴だね。」


「ひどい!!」



あたしはそのまま逃げた。


その場にどうしても
いたくなかったから。


全速力で走った。



何でそんなことを言うの?


本当はあたしが好きなことを
知っているくせのに。



彼女を紹介したのは
諦めさせる為?


助けてくれたのは、
昔の約束を守る為?


じゃあ、ときどき
優しい言葉をくれるのは何の為?



あたしは何?



振るならはっきりしてよ!!



期待させられたらいつまでも
その背中を
追いかけたくなっちゃうから!!


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