片想いはイヤ!
「何かあったの?」
「いえ。
なんか琴乃に
嫌われちゃったみたいで。」
「そんなこと無いわよ。
あの子、かずちゃんのこと
大好きなんだから。」
大きな口で
おばさんは笑っていた。
広い範囲でその声が
聞こえそうなほど。
「それは俺も・・・・」
「ん?何か言った?」
あまりの大声で
聞こえていなかったみたいだった。
「いえ。
でも琴は俺にとって
妹みたいなもんですから。」
「そうね。
兄妹みたいだもんね。」
おばさんは微笑んでいた。
「・・・・・そうですね。」
いつも寝坊ばかりなのに、
今日はいてなかった。
あんなにも
仲良く過ごした毎日は
変わっていくのだろうか。