片想いはイヤ!


───
─────・・・


キーンコーンカーンコーン



「琴、おはよう。
昨日はごめんね。」


「亜貴、おはよう。」



やっぱりテンションは
今まで以上に低い。



「琴、なんかあった?
昨日は保健室まで
ついて来てくれたんでしょ?」



横から明るく
声を掛けて来たのは鈴子だった。



しかも
情報の伝わり方が速すぎる。



「なんでそんなこと・・・」


「そりゃあ知ってるよ。
だってあの我が学校の
王子の話題だよ?」



まぁ確かに。



かずちゃんを
追っかけてる新聞部とか
ファンクラブとかもあるしね。



過去に
『かずちゃんとは
どういう関係なのか』って
問い詰められた事もあったしね。



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