片想いはイヤ!
何故だろう。
かずちゃんにこの前
子供扱いされたからかなぁ。
どこか同情してしまった。
あたしでいいなら
相談に乗ってあげたい。
ただ、そう思った。
それにかずちゃんとは
遭遇しないだろう。
あたしの事なんか
何にも思っていないもん。
だから仕方なく
鈴子の後ろをついて行く。
教室を出るとそこにいたのは
かずちゃんだった。
「!!!!!」
「ちょっと話あるんだけど。」
「・・・・・」
顔も合わさず
目も合わさずに
屋上に逃げようと足を速める。
「鈴子、亜貴、早く行こ。」
2人の手首を取って
進もうとした。