片想いはイヤ!
でも一歩も進まない。
2人はその場に
立ち止まっていた。
そして
腕を振り払われてしまった。
「ちゃんと
話したほうが良いよ。」
「そんなことより鈴子の・・・」
「あれ、嘘だから。
彼氏とは順調だし。」
満面の笑みで笑っている。
その上、ピースまで。
(・・・ハメたな!!)
そして2人とも
手を振りながら楽しそうに
戻っていった。
あの2人を
追いかけるよりも早くに
腕を強く掴まれて
引き寄せられた。
「!!!」
なぜか怒っているみたい。
なんにも悪い事してないのに。
悪いのはかずちゃんなのに。
「・・・かずちゃん。」
そして
人気の少ない非常口に
連れて来られていた。