片想いはイヤ!
その日の夜。
隣に住む
かずちゃん家に行った。
あたしでも
告白されたんだって
自慢してやろうと思った。
でも、
家にはいなかった。
チャイムを鳴らすと
おばさんが
明るく出迎えてくれた。
かずちゃんは
なんかジョギングに
行ったらしい。
いつもこの時間帯は
走っているみたい。
なんか、腹立つ。
今日あたしが言った事なんて
本当に気にしてないんだ。
「もうすぐ
帰ってくると思うけど、
待ってる?」
「はい!!」
おばさんに連れられて
かずちゃんの部屋に
お邪魔した。
そういえば
この部屋に入るのも
何年ぶりだろう。