片想いはイヤ!
■ 相愛 ■
そして次の日。
一睡もすることなく、
朝を迎えた。
半分日常的になった
朝早くからの登校。
教室の窓から
総合グラウンドを眺めていた。
気持ちのいい天気模様。
清々しい空気がする。
ただセミの鳴き声だけが
2学期なのに少し暑苦しい。
「おはよう。
昨日の事なんだけど・・・」
「うん。」
違うクラスなのに
わざわざドアのところに
来てくれていた。
彼のところに向かって
歩み寄った。
「昨日はありがとう。」
「・・・うん。」
「その、返事って
もらえるかな?」
軽く照れている彼。
初々しくて
あたしもつられて
思わず照れてしまう。
「・・・・・・うん。」
「付き合ってくれる?」