このナルシスト野郎!
かつて、これ程のイケメンを見た事がないあたしは、あまりの迫力にゴクンと生唾を飲み込んだ。


そして、次の瞬間、そのイケメンはあたしに少しずつ近付いて来た。



なっ…何!?何でこっち来てんの?!


とうとう目の前まで来たイケメン!


あまりに突然の事にあたしはドキドキが止まらない。



しかし、イケメンのこれから発する言葉により、あたしは唖然としてしまう。



「…ねぇ、キミ、世界はどうして回ってるんだと思う?」



…は?



「世界は、俺の美しさを日々進化させる為に回ってるんだよ」


そう言って、前髪をバサッとかきあげたイケメン。


…は!?

な…な…何だこの、ナルシスト野郎はー!!
< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop