憧れのイケメンモデル
驚いた。

聞き覚えのある声。


間違えるハズは無い。


大好きな旬の声だもん。



だけど、まさか……


『あなたを思い泣いてました』なんて言えない。



「2年も同じクラスみたい。よろしくな」

「え、うん」


私のこと。
知ってたんだ。



それだけで、嬉しくて。
心が一気に春になった気分だった。


ニヤケル私の隣にいるのは、親友の愛美。



「旬と話したの?」

「ぅん」


小声で話していたのに。


「本気なんだね、ファンとは違うね」

「……ぅ、ん」

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