ディーダラス2064

バイバイアース

ナオヤは、カオルとの親しみやすさを前面にだしながらも、一応の孤高さをも持っていた。
スチュアートも、ジョングレンも、増してやカオルも又、
前面に協調性らしきものを湛えていながらも、どこか、傷ついた過去を持ち、
ミッションが深まっていくにしたがい最初にはわからなかった一筋縄では行きそうもない底の複雑な人間関係に4人誰もが躊躇し、当面は一応差し障りのない交流でいこうと決め込んでいた、
しかし、ミッションの規模の大きさや、使命の重大さが予想される以上、みんなとの壁をいずれは消化していかなければならない想いは誰しも持っていた。
それだけに、このグループはお互いに尊敬し合える結末が延長線にきちんとある、カオルにはそう思えてならなかった。

カオルは、そんな中、グループ内では一番距離を感じていたジョングレンとゆっくり一度話しでもしてみよう、そういうつもりでいた。
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