ディーダラス2064
カオルはナオヤと次の日から火星について
観測を強化すべきだといったアイデアを元に
ミッションメニューを詰めることにした

スチュアートは感冒にかかりうんうん唸っている


ヨーク軍曹はディーダラスの軍属部門の責任者だ

ヨーク軍曹とのセッションを行った、カオルとナオヤは
もはやこのディーダラスの軍の体質は従来の軍の習性と決裂したものだと実感できて少しホッとしていた。
軍といっても規模の勢いとか規律は依然そのまま保たれたものだ
しかし
ディーダラス内部において
科学探求の習性がその一部に組み込まれたデーダラスの軍にも色濃く影響を与えている。

もはやここでは軍属とは
科学観測の手伝いのボランティアていどの意味合いしか
与えられていない

それに関してはカオルは
軍といった種類の威厳を保つべき存在に対して
少し哀れみを感じていた
しかし
ホッとしていた感情は正直なものだった


ヨーク軍曹は
カオルたちのグループともう一つのグループを対象に
早い時期での火星着陸を提案した

ヨークの用意している降下艇はディーダラスに搭載された唯一の
惑星などへの接近手段だ
その他の探査プローブは人が数人乗れても
無重力の環境に依存したものだ
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