ディーダラス2064
宇宙博物館
それが、その砦の意味合いを成すものだった

そして
彼らの使命も重たかった

神ともいうべき
存在の庇護を受け
そして宇宙の覇者として威厳を持つことすら秩序に反することとして
固く、運命という名の下禁じられていた、


なぜなら
宇宙は誰の所有すべきものでもないからだ
生まれた種族の母なるその惑星すら
その種族のものではないからだ

何一つ支配することは
秩序に反する

それが宇宙のルールだった

それだからこそ
宇宙は存在してこられた



地球という惑星も大きく変わろうとしていた

多くの愚行を繰り返してきた知的種族は
ある時期を境に
宇宙市民としての自覚を持ち始めていた

それは宿命であり
必然的にそういう風に物事が運ぶよう
運命づけられていた
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