ディーダラス2064

ミディ

先を行く八人の前に
白い衣をまとった神々しいばかりの
人物、女性が現れた、

彼女はそこで彼ら八人とこの宇宙が始まる以前から
待ち合わせを約束でもしていたかのように
懐かしそうな表情で、八人を迎い入れるように手招きした、

それは何を意味するのだろう？

そしてようやくその女性の表情を読み取れる余裕の出てきた面々は
はっとした、
特に　カオルは　懐かしい恋人に再会した

カオルにとって頭が混乱しそうになる出来事だった。
多分すべての意味を説明されなければ
カオルはきっと頭がおかしくなってしまっていただろう、

とにかくカオルは最初　その再会は偶然に似た個体との再会
それは一方的な再会と位置付ける以外に納得する意味合いを持たせられなかった。



その未知なる来訪者の使者である女性の姿をしたアバターらしき存在は
偶然にも　カオルがこの度のミッションで旅発つ前に地球で恋落ちて
そして自ら命を断ったミディという女性に生き写しだった。