ディーダラス2064
「私たちの目的をお話しします
私たちはテクノロジーでの革新を目的としています
あなた方から学ぶべきことを学んで、あなた方同様にこの宇宙に進出していきたいのです」

ディーダラスの船長からのメッセージボイスをジョングレンが流した

「あなたたちは私たちとはかけ離れた効率のよい生命維持システムを管理していらっしゃいますね」ナオヤが興味深げにアバターの女性に語りかけた。

アバターか カオルにととって懐かしいミディは優しく説明をした

「私たちは固有の肉体を持ちません
肉体と精神とを遊離すべく技術を持っています
古くなり寿命の訪れた肉体を 古くなった衣類を取り換えるように
して永い宇宙の旅を経験してきました
時に恒星間の暗く冷たい旅路のプロセスにおいては 永く眠り続けることもありました

そしてここまでやってきました…


「あなた方の数は 個体数は」

「無限です …正確には無限に増やすこともできれば
極力に減らすことも可能です」

「私たちは宇宙博物館のシステムと側から認識されても
何の反論もしません
ただ、あなた方を導くほどの力と余裕はありません

私たちは影に過ぎません
宇宙を支配するある神に似た存在と私たちは
一体にあります。
< 45 / 50 >

この作品をシェア

pagetop