ディーダラス2064

ジョングレンが目を輝かせ始めた…
「私たちは　ものの数をスペース　場所によって把握しています
もしかしてあなたたちの一体としている存在は
その数を場所に依存せず　熱の量に依存した別種の存在では」

「あなたはすごい方です…まさにそのとおりです…
宇宙が始まったばかりのビッグバンの時点で
この宇宙はものすごい熱を持っていました
熱の高さにその個体の数を依存し場所に限定されないその超存在はビッグバンの時点゛でとてつもなく多くの繁栄を示していました
しかし宇宙が冷えて物質の持つ意味合いが変わってきたと同時に
その個体は、その超存在は数を減らし
確実ではありながら
庇護し続けていながらも　宇宙が冷えて膨張していくにつれ最終的に一つといった存在と化す定めなのが私たちの庇護者です」

「よくわかんねぇなあ」スチュアートがぼそっと言う


「ひとつ言っておきます
その超存在はこの宇宙の根源物です
あなたたちの存在もなにひとつこほさず見守っています、

私たちの出会いもその超存在に祝福されるべきものです
わかっていただけますか」

「ええっ」

八人の使節員たちは声をそろえた