ディーダラス2064
「遊びだったのね…でもそんなことぐらい分かってたけど…住所くらい教えてくれたっていいじゃない。」

「ごめん」


「勝手にしなさい…バカ」


こんな勝手な言い草なんてありはしない
自分で自分に腹が立った
でも彼女の住んでいる場所がここでこうして分かっている


又会おうと思えばいつでも会える


こんな勝手な言い草なんてありはしない




宇宙飛行士なんてくそ食らえだ



自分の将来と

たった一夜の運命的な出会いが
量りにかけられるわけがない

でも

この世の中はきっと無駄な計画で成り立っている

自分で感情に完全に流されているのはよくわかった

無難な対処をした自分に
そのことに一番後悔しているのがよくわかる



人間は感情的に満たされていればそれでいい
はっきりしていた
< 8 / 50 >

この作品をシェア

pagetop