-恐怖夜話-


あの時、消えた『あれ』を探して巡らせた私の目が捉えたもの。


それは、


地を這う、『人魂』だった。


それも、二つ。


一つの星だと思ったものは、どうやら二つの人魂が絡みあった姿だったらしい。


その地を這う人魂が、私には自分の方に近付いて来るように見えたのだ。


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